「道重さゆみ伝説」と「例の道重伝説がピンと来ない」

「道重さゆみ伝説」 道重さゆみエピソードがかなり面白い

例の「道重伝説」がピンと来ない

の両方を読んでいろいろと思ったので、道重伝説がピンとこない、と言う記事を書かれた、TKさんのブログにコメントしようと思いましたが、長くなりそうなので、ブログにしました。なので、下の文章は主にTKさんの記事で指摘されている事に対するものになっていますが、道重伝説とその反応に対する検証、と言う部分もあると思います。

 

 

1.久住さんはこの物語のなかで、本当に、「過剰に持ち上げられている」のか

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・久住さんのVIP待遇について

久住さんがVIP待遇であったのか、というのは、ひとそれぞれ見方が違うでしょうが、3期以降、常に新メンバーは4人だったのが、7期は久住さんの1人だ け、常にあった合宿もなく、つんくさんが久住さんの自宅に出向いて審査して合格、そして初ツアーのタイトルが、「小春ちゃんいらっしゃい」で、その後、久住さんを思わせるような、アイドルが主人公のアニメの主役に抜擢されて、デビューして1年でソロデビュー、というのは、久住さんの次に、同じく8期で1人 で入ってきた光井さんと比べても、VIP待遇であった、と考えられるんではないでしょうか。

 

久住さんは、後藤さんのように歌の上手い人ではなかった、と思います。

「色っぽい じれったい」 つんく♂ コメント 

つんくさんのコメントにあるように、久住さんの実力が足りないため、歌の面では、後藤さんのようには推したくても推すことができなかった、ということではないでしょうか。

久住さんのデビュー曲である「色っぽい、じれったい」のミュージックビデオは、久住さんの顔のアップとせりふで始まり、久住さんのアップで終わっています。これも、ある意味で、推されている、と言えると思います。

 

特に高橋さんがリーダーになって以降のシングルでは、基本的に、久住さんは、歌割りはあまりないにもかかわらず、センターポジション、もしくは常に目立つ位置にいます。

道重伝説で触れられている「リゾナントブルー」では、基本的に、歌割りは、高橋さんと田中さんにしかなく、他のメンバーはほぼバックダンサーのようなかたちになっています。そのなかで、久住さんは、この曲では、高橋さんと田中さんとの3TOPになっていますが、歌をほとんど歌わない久住さんがそこにいるというのは、普通に見て、変な感じはすると思います。


モーニング娘。『リゾナント ブルー』 (One Cut Dance Ver.)

歌割がないのに目立つポジションにいる、ということによって、久住さんは推されている、と言う印象を受ける人はいると思います。

そして、この久住さんの、それほど歌割りはないのに、常に目立つポジションにいるというのは、基本的には、久住さんが卒業を発表する前まで続いているように思います。

久住さんという人は、ソロのアイドル歌手としては、本当に才能のある人だと思います。しかし、モーニング娘。というグループや、当時のモーニング娘。の曲にはあまりあわなかった、しかし、久住さんは推していきたい、というのが、歌割りはないけどセンター、という形になったんではないでしょうか。

そしてそれまで常に目立ったポジションにいて、前にでてくるけど歌わない、という感じだった久住さんが、久住さんの卒業シングルでは、卒業シングルにもかかわらず、ソロパートもなく、前にでてくることもない、というのが、ファンの間でいろいろと憶測を呼んだ、ということでないか、と思うんですがどうでしょう か。

 

そして、久住さんの合格発表が「ハロモニ」の一企画でしかない、というのも、これは、6期の加入から2年が経ち、当時 のモーニング娘。の人気が、2時間特番を組めるだけのものではなくなってしまっていた、ということだと思います。特番が組まれれば、久住さんだけでなく、モーニング娘。全体の宣伝にもなるわけですし、2時間特番ができるならやりたかったで しょうが、特番をテレビ局に組んでもらえるだけの人気が当時はなかった、ということだと思います。

そして、だからこその久住さんに対するVIP待遇というものにつながっていくと思うのですがどうでしょうか。

 

・久住さんの人気について

モーニング娘。にはAKBの総選挙のようなランキングはないので、人気ということでは、正確なところはわからないと思います。

 

モーニング娘。のメンバーのランキングでは、 モーニング娘。のメンバーのラジオなどでも取り上げられている、CDTVの恋人にしたい女性アーティストランキングがあります。

このランキングは、CDTVの視聴者が恋人にしたい女性アーティストを投票するランキングで、1年に1回、または2回、トップ20まで発表されていて、道重さんが、ちょうど教科書クイズで活躍したあとぐらいに発表され、当時さんまさんのラジオでも取り上げられているもので、

2009/02/21

1位 浜崎あゆみ

2位 YUI

3位 高橋愛モーニング娘。

4位 中川翔子

5位 田中れいなモーニング娘。

6位 持田香織

7位 安室奈美恵

8位 川嶋あい

9位 のっち(Perfume

10位 久住小春モーニング娘。

11位 aiko

12位 吉岡聖恵(いきものがかり)

13位 大塚愛

14位 新垣結衣

15位 千紗(GIRL NEXT DOOR

16位 木村カエラ

17位 倖田來未

18位 BoA

19位 水樹奈々

20位 絢香

 

モーニング娘。からは、3位の高橋さん、5位の田中さん、10位の久住さんがいます。

 

このランキングが、どれくらい当時のモーニング娘。のメンバーの人気を表しているのかはわかりませんが、このランキングから見れば、モーニング娘の人気でいえば、高橋さん、田中さん、久住さん、という順番になります。

 

CDTV は全国ネットの番組で、モーニング娘。のライブに頻繁にいけないような地方の人や、モーニング娘。のCDは買ってファンではあるけど、ファンクラブに入ってコンサートに行くということはしない、というファンも投票しているでしょうし、そういう人たちも含めたモーニング娘。全体のファンと現場の印象の違いや、人気、といったものをどう捉えるかによっても変わってくるんだ、とは思います。

 

そして、このランキングは恋人にしたい、というランキングなので、久住さんがやっていたきらりの主なファン層の小学生の女の子は多分投票していないと思います。


Morning Musume - Equality Buffet Food challenge16m35s

 

この女の子のモーニング娘。の1番は久住さんで、最下位は道重さんです。ただ、このくらいの年の女の子がモーニング娘。のコンサートに頻繁に行くことはなかったと思います。

 

この女の子にとって、久住さんは、トップアイドルであり、スーパースターです。

これぐらいの熱量をもって道重さんを見ていたファンがどれぐらいいたかはわかりませんが、ある世代の女子に圧倒的な支持があるその熱量というのも、人気という事を考えるときの大きな要素なのかなとも思います。

 

2.道重さんは、この物語で過剰に貶められているのか。

 

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 ・道重さんに対する当時の評価について

 

道重さんは当時から魅力的なパフォーマンスをしていたと思います。

しかし、道重さんのファンはそう思っていても、道重さん以外のファンはそうは思っていなかったかもしれません。

 

歌が上手い、ダンスが上手い、というのは優劣をつけやすいですが、魅力がある、といった時にその評価基準はひとそれぞれです。

 

道重さんがモーニング娘。に入って以降、メディアへの露出は減っていきます。そのなかで、道重さんが本来なら発揮できたであろうバラエティ的な側面もモーニ ング娘の主な活躍場所がコンサートになってくると、発揮できず、歌割がなく、端のほうで踊っている道重さんにはあまり注目があたらない、そしてそれが映像 になっても、歌割がない道重さんはあまり映らず、それを他のファンの人が見たときに、ぜんぜん活躍していないように見えたかもしれない、とは思います。そ して、歌やダンスを重視する道重さん以外のメンバーのファンが、それに対して色々なことを言ったということはあっただだろう、ということはあると思います。

 

・道重さんの人気について

 

道重さんは、最近でも、「自分はかわいいけれど人気はない」ということを言っています。

それはデビュー当時にも、やはり同じようなことを言っています。

 

人気がない、ということは、アイドルにとってはネガティブなことでしょうが、道重さんのファンにとっては、「かわいいけど人気はない」というキャラクターが好きで、だからこそ応援しよう、という人がいたと思います。

 

 

アイドルのファンは、圧倒的な人気のアイドルを応援している人以外は、自分の応援しているアイドルに対して、なんでこんなに魅力があるのに人気がないんだ、と思っている人が多いと思います。

 「かわいいけど人気がない」というのは「みんなが気づかない自分の魅力をわかってくれてありがとう」というファンへのメッセージとも受け取れます。

そういった道重さんの姿勢に対して、共感するファンがいて、他のメンバーのファンにとっては、そこに対して、攻撃しやすかったのではないか、と思います。

 

参考として、さきほど上げた、CDTVのランキングですが、その前の年のランキングでは、モーニング娘。9人のうち4人がランキングに入っています。

2008/02/16

1位 YUI

2位 持田香織Every Little Thing

3位 大塚愛

4位 石川梨華美勇伝

5位 浜崎あゆみ

6位 高橋愛モーニング娘。

7位 安倍なつみ

8位 安室奈美恵

9位 吉澤ひとみ

10位 倖田來未

11位 田中れいなモーニング娘。

12位 hiroko(mihimaru GT

13位 BOA

14位 亀井絵里モーニング娘。

15位 絢香

16位 川嶋あい

17位 新垣結衣

18位 新垣里沙モーニング娘。

19位 aiko

20位 中川翔子

 

当時のメンバーは、

(5期)高橋、新垣(6期)亀井、田中、道重(7期)久住(8期)光井、ジュンジュン、リンリン

 

という9人で、6位に高橋さん、9位にこのランキングの前年の2007年に卒業した吉澤さん、11位に田中さん、14位に亀井さん、18位に新垣さんがランキングに登場しています。

 

翌年10位の久住さんは入っていません。このランキングが「恋人にしたいアーティスト」というランキングのため、当時15歳だった久住さんを、20歳以上の男性が多いモーニング娘。のファンが、「恋人にしたい」というランキングに投票するのを躊躇した可能性はあるかもしれませんが、久住さんより先輩のメン バーは、道重さん以外全員入っています。8期のメンバーはデビューして1年目で、久住さんは翌年10位になります。

 

いくらこのランキングがモーニング娘。のメンバーの実際の人気を表しているわけではないとしても、こういうランキングがテレビの全国ネットで発表されてしまうと、どうしても、道重さんは人気がない、といったことになりがちだと思います。

 

それ以前でこのランキングに道重さんが登場するのは久住さんが入る直前の2005年にTOP100まで発表された時で、そのときは、当時モーニング娘。のメンバーは11人で、11人中9番目の順位です。なので、道重さんの人気が全くなかった、とは言えないと思います。

ただ、道重さんよりランキングが下のメンバーは歌やダンスも道重さんより上手かったので、このランキングを見たモーニング娘。のファンの中には、道重さんはモーニング娘。にはいらないんじゃないか、といった事を言う人がいたかもしれない、とは思いますし、それに対して、道重さんのファンが、ある種の不安をもった、ということは考えられる、と思います。

 

・教育係について

 

教育係について、もし、例えば高橋さんや田中さんであったとしても、久住さんは道重さんに対してと同じような態度で高橋さんや田中さんに接しただろうか、とは思います。

久住さんの教育係の道重さんに対する態度は度を越したものであると思います。久住さんは基本的に悪意のない人だと思いますが、だとしても、久住さんの教育係のエピソードを見ると、道重さんを下に見る気持ちや、あるいは自分はどこか特別なんだ、という思いがあったのではないか、と言われても仕方ない部分はあるように思います。

 

道重さんは教育係になる前に、久住さんの家族に事務所の人と一緒に会いに行っています。久住さんには歩き方、食べ方、といった所から教えた、といったエピソードから、事務所としては、むしろ、道重さんに対して、ダンスや歌という事を教えるよりも、むしろ久住さんの世話係という役割を期待していた可能性はあると思います。

タレントの教育という時に、基本的にはそれは事務所にその責任があると思いますし、タレントの教育を、すべて同じタレントで ある道重さんに丸投げしていたとは思えません。事務所と道重さんが協力して教育を行うのが普通でしょうし、事務所が久住さんの道重さんへの態度を知らなかっ たにしても、「教育係とはそういうものだ」という空気を、久住さんが事務所から感じ取っていたのではないか、とも思えます。

 

久住さんの教育係エピソードはひどすぎるので、それをただ久住さんの非常識さだけに原因がある、というふうには、考えられにくい、と思うのですが、どうでしょうか。

 

 ・道重さんのファンが久住さんに流れたことについて

 

そして、この教育係というのは、道重さんのファンが、久住さんに流れてしまった、というエピソードにも関係している、と思います。

 

久住さんは、特番というものもなかったため、はじめて、一般のモーニング娘。ファンでない人達の目にあまり触れない形で、合格発表が行われたメンバーであると思います。

そして、モーニング娘のメディア露出も減ってくる中、久住さんのファンになる人は、どうしても、それまでモーニング娘。の他のメンバーのファンだった人になりがちなんだと思います。

 

そして、道重さんが久住さんの教育係になった、ということは、道重さんのファンは、どうしても久住さんに注目せざるを得なくなります。

 

そ して、道重さんは、ビジュアルメンで、歌が下手、そして、久住さんが入るまでは、最年少のメンバーです。久住さんもビジュアルメンで、歌が下手、そして、今度は、久住さんが最年少メンバーになります。そして、道重さんは、久住さんは自分に似ているタイプのメンバーである、と言っています。

 

新 しくメンバーが入ると、それまでのファンはある程度新メンバーに流れるものでしょうし、久住さんが入った時は、新メンバーは久住さん1人なので、そうなると、それまで道重さんのファンであった人が、道重さんが教育係についている久住さんに多く流れたんではないか、ということは想像できると思います。そして、道重さんは道重一筋、といっ たTシャツをつくるひとなので、ファンが、道重さんのファンを久住さんにごっそりもっていかれた、と考えていてもおかしくはない、と思います。

 

・道重さんは本当に推されていなかったのか

 

道重さんは高橋さんの卒業コンサートのMCで「自分は事務所に推されたことなんてなかった」と言っています。

 

道重さんが全く推されたことがなかった、とは思えませんし、道重さん自身も、事務所が自分に全く何もしてくれなかった、とは思っていないと思います。ただ、メディア露出が減っていく中で、道重さんの活躍する場所がなくなっていった結果なんだと思います。

ただ、これも、人気がない、と言うのと同じで、ファン目線での発言なのかな、とも思いますが、写真集が同期に比べて、2冊少ないだとか、シングルの歌割りが少ない道重さんが、同期のメンバーや後輩がいいポジションで歌っているのを見て、そういう思いを抱いた、というのは理解できますし、そこに共感していたファンもいて、道重さんは推されていない、と考えていたファンはいたと思います。

 

・道重さんのバラエティ的な側面について

 

事務所は歌が上手くない以上、バラエティ的な側面で活躍してほしい、と思っていた、と思います。

ただ、バラエティの才能と言うとき、人によってその捉え方の違いがあって、道重さん以外のファンの人の中には、道重さんにはバラエティの才能なんてない、と 思っていた人もいた、と思います。しかし、道重さんがバラエティで活躍した後は、道重さんにバラエティの才能がない、と言う人はあまりいないと思います し、説得力に欠けると思います。

 

道重伝説で語られていることは、道重さんが本当に何の取り柄もない人であった、と言うことではなく、それはあくまで道重さん以外のファンの人たちからの目線での話しであって、才能があったにも関わらず、それが評価されなかった道重さんが、結果を出すことによって、それを認めさせた、ということなんだと思います。

 

音楽戦士で、はじめてグループ内で存在感を示した、 というのも同じで、いくらハロモニで活躍しても、道重さんの才能を評価していない人にとっては、モーニング娘。の外では通用しない、と思われていたと思います。そこで、その外で面白いと思わせた、と言うことで、いままで道重さんのバラエティの才能に懐疑的だった人に、それを認めさせた、ということだと思います。

 

TKさんがこれを書かずにどうする、と書かれている、現在の道重さんの状況も、道重さんがリーダーに なった時、リーダーが道重さんで大丈夫か、という声はあったと思います。しかし、結果を出している今の状況でそういった事を言う人は少なくなってきているんではないか、と思います。

 

正直今の道重さんを見て、道重さんにアイドルの才能がない、と思っている人はあまりいないと思います。

 

それを前提として道重伝説を読めば、才能があるにもかかわらず、その才能が正当に評価されてこなかったのを、その才能を努力によって磨くことで、みんなに認めさせていった、というストーリーとして読めなくもないと思うのですが、どうでしょうか。

 

そして、人気があるから、とか、推されているから、みんなから評価されているから、と言った理由でファンになる人はあまりいないと思います。

人気、推されていたか、まわりにどう評価されていたか、ということが、例え不当に貶められて書かれていたとしても、それは、当時、道重さんのファンが道重さんから感じていた魅力、というものを貶めるものではないようにも思います。

 

3.事務所の意向の記述について

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事務所の意向について、説得力にかける、ということですが、事務所が考えている事、というのは、正直ファンにはわからないわけで、ファンは推測するしかありません。

 

・抱き合わせ、について

 

大人気ゲームに糞ゲーを抱き合わせる、とか、表現がどうかとは思いますが、これも教育係というものを考えれば、わりと、そうかもな、と思えるものではないでしょうか。

 

久住さんのデビューシングルで音楽番組にでるとき、まず話題になるのは、新人の久住さんの事だと思います。そこで、教育係の話になれば、道重さんの話題にもなると思います。そこで、道重さんが久住さんとのエピソードを話す、そのことによって、主役はあくまで久住さんだけれども、久住さんも道重さんもどちらも 目立つことができる、ということを考えて、道重さんを教育係につけた、と考えれば、それはある意味、主役が久住さんである以上、ある意味抱き合わせと言っ ていいものといえるのではないかな、とは思います。

 

・教科書クイズへの出演について

 

道重さんは、ラジオで、高橋さんがドラマの撮影中なので、モーニング娘。の活動はその間お休みだと言っています。


20081213 ヤン土36m33s 37m19s

 

モーニング娘。の活動が、高橋さんのドラマ出演によりできなくなる事に対して、高橋さんのファン以外の人たちの不満というのはあったと思います。また、メンバー自身も、モチベーションが下がってしまう、ということもあったと思います。

 

そこで、事務所が道重さんを教科書クイズにキャスティングしてもらうように頑張った、ということは推測できると思います。

 

・道重さんのバラエティ進出について

 

プロデューサーの「一部スタッフが上層部の目につかないようにうまいこと道重をバラエティに出そうとしている」 と言う発言も、事務所の意向というのはファンにはわからない限り、こういったもれ聞こえるものから推測せざるをえません。

 

取引先の内部事情をメディアで無断で話す人、というのは、自分も信用に足る人物ではない、と思います。ただ、こういった事を話す人があまりいないからこそ、 ファンにとって信用性が増してしまう、と言うことだと思いますし、いくら信用できない人物の発言であっても、全く何の事実もないのにこういった発言はしないんではないかと思います。

 

道重さんは、ソロでバラエティに出始めてから2年後の2011年、BLTとのコラボTシャツでロンドンハーツの収録日である721という数字をTシャツのデザインに入れています。

道重さんにとってその日がどういう意味をもつのかは正直わかりませんが、道重さんにとって大きな意味をもつ日なんだと思います。

 

今までは、モーニング娘。ハロープロジェクトの現役のメンバーがロンドンハーツのようなバラエティに1人ででるようなことはあまりなかった、と思います。 道重さん以後、そういったバラエティにもでるようになっている、と思いますが、それ以前はなかった事を考えると、それまでは、事務所としてそうい う方針だったのだろう、と考えられます。

 

高橋さんのドラマで、モーニング娘。の活動ができなくなったことで、ソロのバラエティの教科書クイズと言う仕事が回ってきた。そこでは、正直、あれほど活躍するとは、想像していなかったのかもしれません。

 

両角プロデューサーの言葉を信じるなら、そこで結果を残したことで、道重さんなら外のバラエティでも活躍できるんじゃないか、今のモーニング娘。の状況を変えてくれるんじゃないか、と思った一部のスタッフがいて、そこで、ロンドンハーツになんとか道重さんをキャスティングしてもらった、そこで活躍できなければ、「やっぱりだめだったじゃないか」といったことになって、それ以後の道重さんの活躍も、もしかしたらなかったかもしれない、しかし、道重さんはそこで結果を残して、ハロプロのメンバーであってもバラエティでいけるんじゃないか、という風向きになった、と考えることはできると思います。

 

そして、その道重さんのバラエティでの活躍によって、新しくモーニング娘。のファンになる人が出てきた、というのは、ある一日が状況を変えた、と言ってもいいと思いますし、それはある意味では、「賭け」といっていいようなものであったと思うのですが、どうでしょうか。

 

そして、今はその道重さんがリーダーになって、モーニング娘。を引っ張っているわけで、その日の道重さんの活躍がなければ、今のモーニング娘。もなかったんじゃないか、と考えているファンがいてもおかしくはない、と思います。

 

・久住さんを世代的、実績的に次の次のリーダーとして目していた人がいたかどうか

 

確かに、次のリーダーが誰かという話題はしても、次の次のリーダーという話はあまりしないとは思いますが、新垣さんが高橋さんより早く卒業して、久住さんが 現在もモーニング娘にいたとしたら、次のリーダーは久住さんになったはずですし、当時は5期の高橋さん、新垣さんがモーニング娘。を引っ張っていた時代で、次は6期、その次は7期、と考えていた人はいたでしょうし、中澤さん以降、1期の飯田さん、2期の矢口さん、4期の吉澤さん、とリーダーになった人 は、同期全員の卒業を見送ってから卒業しているので、そういう風に見ていた人には、5期のリーダーの高橋さんが6期の誰かにリーダーのバトンを渡し、それを久住さんが引き継ぐというかたちを想像していた人もいた、と思います。

 

また、今のモーニング娘。の状況を考えると、久住さんのリーダーというのも、久住さんのキャラクターは置いて置いたとして、見てみたかった、と考える人はいると思います。

道重さんが卒業すると、いまのモーニング娘。は9期10期11期だけになり、世間に対して知名度のあるメンバーがいなくなります。

も し今、久住さんがモーニング娘。にいて、次のリーダーになれば、久住さんは知名度もありますし、9期10期の同世代の女の子の憧れの存在であり、久住さんを見て、アイドルを目指した、という、9期10期11期と同世代の他のアイドルグループの子もいるはずなので、他のアイドルから憧れられている久住さんがリー ダーのモーニング娘。というのも見てみたかった、と思う人はいるでしょう。

また、3年後、5年後という長いスパンで見たときに、高橋さんが リーダーであった時代に、そういった、久住さんリーダーのモーニング娘。、というものを考えていた人がいたとしても、おかしくないですし、そういう視点から見れば、だからこそ、月島きらり、という活動があったんだ、と考えている人はいると思います。

 

・道重さんの「自分かわいいキャラ」について

 

道重さんのナルシストキャラ、と呼ばれているものについては、道重さんがもともともっていた個性をまわりが面白がって、結果それを打ち出すようになって いった、と思うので、そのキャラを押し出していこうとした、ということをもって、考え出した、と言えなくもない、と思います。

 

ただ、個人的には、この道重さんの「自分が一番かわいい」というのが、単にナルシストキャラ、キャラ、として扱われていることには、若干違和感があります。

例えば、明石家さんまさんが、「自分が一番面白い」と言うとき、それを「キャラ」として捉える人はあまりいないと思います。

さんまさんは、自分が面白い、と思う事を追求し続けている人だと思います。

さんまさんのファン以外の人には、さんまさんは一番面白い人ではないかもしれませんが、さんまさんのファンは、さんまさんが一番面白いと思っていると思います。

 

一方、道重さんは、自分が信じるかわいさを追求して、それをアイドルとして表現している人で、道重さんが一番かわいい、と思うファンが存在する人です。

 

アイドルが「自分が一番かわいい」というと、「あぁ、そういうキャラなんだね」と片付けられてしまう事に、納得できないところはあります。

 

4.全体の感想

以上、TKさんの記事に対する反論のようなかたちになっていますが、ほとんどが、そう見ることもできる、といったことで、基本的には、TKさんの記事は、TKさん個人の印象として間違っていないんだと思います。ただ、TKさんの記事を読んだかたで、「嘘だったんだ」とか、「フィクション」なんだ、というの を見て、またそれも違うんじゃないかと思いました。

 

作者の推測でしかないことが断定的に書かれていたり、主観的な記述が多 いことや、道重さんの心情が断定的に書かれていることなど、それが例え事実であったとしても、違和感はありますし、道重さんのファンや、久住さんのファン、モーニング娘。のファンにとっては、それぞれの印象と違うことが書かれていることに違和感を覚えると思います。

しかし、ファンの道重さんやモーニング娘。に対する印象と言うのは、ひとそれぞれで、人気や、推されている、いない、というのは見方に よって変わってくるものなんだと思います。それは、人気、といったもの以外でも、いろいろな事柄が、視点が変われば、それぞれ違った見方があったんだと思 います。

 

「ミチシゲイレブンSOUL」というツアータイトルが発表された時、道重さんが卒業するんじゃないか、と思った人はいても、「小春ちゃんいらっしゃい」というタイトルをすぐに連想した人はあまりいなかったんではないか、と思います。

ツアータイトルにそれほど深い意味を感じる人は、あまりいないのかもしれませんが、そこにはなんらかのメッセージは必ず含まれているものだと思いますし、そこに大きな意味を常に持って見ている人もいると思います。

先日のロンドンハーツでは久住さんは、モーニング娘。時代にはライバルはいなかった、といっていました。一方道重さんは、久住さんがモーニング娘。在籍時、ライバルは久住さんだと言っています。

そういう視点から常にモーニング娘。を見ていた人には、細かい事実関係の違いはあれど、そう見えていたんではないか、と思い、TKさんの記事に対して、こういう見方もできるかもしれない、というかたちでこの記事を書かせてもらいました。

 

しかし、この道重伝説では、努力によって、人気者になった、リーダーになった、ツアータイトルに自分の名前が入った、ということが、道重さんの凄さのようにどうしても見えてしまう、と思います。

たしかに、それは道重さんのひとつの側面ではあるのかもしれませんが、道重さんのファンは、そういう、努力して人気者になった、ということに魅かれているのではなく、道重さんの圧倒的なアイドルとしての才能、魅力、パフォーマンス、にひかれているのであって、そここそが、道重さんの凄さなんだと思っていると思 います。

その、道重さんのファンにとって、最も大切な部分が、この物語では、努力というものにスポットをあてるあまり、貶められている、と考えたTKさんが、憤りを表明されたのは、アイドルファンとして、立派な姿勢だと思います。

 

努力は必ずは報われない、と思います。だからこそ、報われてほしいと思って応援する人や、褒め称える人がいるんだと思いますし、そういった努力というのは、アイドルに興味がない人にもわかりやすいものなんだと思います。だから、この道重伝説が多くの人の目に触れたんだと思います。

 

道重さんは常に「世間の人にモーニング娘。の魅力を知ってもらいたい」と言っていますし、道重さんのファンも同じ気持ちだと思います。そして、この道重伝説によって、道重さんに興味がなかった人にも知ってもらうことができた、一方で、道重さんのファンにとって最も大切な部分が、この物語によって貶められている、または、間違った形で伝わってしまう、それが、この道重伝説に対する違和感の大きな要素なんだと思います。

 

道重さんは、歌が下手で、運動ができない、勉強ができない、自分で「自分は性格が悪い」と言っている人です。

そういった、ある種の人間のダメな部分、弱さ、といったものを、道重さんは、歌、ダンス、バラエティ、などで、アイドルの魅力として表現できる人なんだと思います。そして、そこに魅かれているひとも多くいると思います。ただ、その魅力がわからない人にとっては、単にダメなひと、に見えることもあるんだ、と思います。

 

 


モーニング娘。 『哀愁のロマンティック』道重さゆみ, 譜久村聖

 

 

こういう歌は、歌の上手い人には歌えないでしょうし、かといって、全く歌の下手な人にも歌えない、と思います。また、デビュー当時の道重さんにも歌えなかった、と思います。

 

アイドルが年を重ねていく、ということは、ある面では、ネガティブな所もあるのかもしれませんが、この歌は、道重さんという人が、10年アイドルをしているからこそ歌える歌なんだと思いますし、それが魅力になって表現されている、と思います。

しかし、それが伝わらないひとにとっては、10年もやっているのに歌が上手くないじゃないか、と言う人もいるんだとは思います。

 

 


道重さゆみ - ラララのピピピ

道重さんの「足りない部分」、というのも、道重さんのファンにとって、非常に大切なものなんだと思います。

しかし、その魅力がわからない人、歌が上手い下手、と言う観点からしか見ない人、アイドルに興味のない人にはそれはわかりにくいんだと思います。

 

 

 

これを見て、単に道重さんは性格が悪い、とだけしか思わない人も、やはり、いるんだと思います。そのことをもって、「道重さんは性格が悪い」、と言われたときに、道重さんのファンは「道重さんは性格は悪くない」、と思うと思いますが、「性格が悪い」というのを、「間違っている」、と言ってしまうのも違うよう な気がします。

これを、「面白い」とか、「かわいい」と思わない人にとっては、ただ性格が悪い、としか見えないわけで、見方の違いによって変わる、と言う話なんだと思います。

 

 しかし、そういう人にも、努力、とか、物語、といったものは伝わりやすかったんだと思います。

 

道重さんの、アイドルとしての魅力、にひかれている、道重さんのファンにとっては、この「物語」の事実関係の違い、といったもの以前に、そういった伝わり方に、違和感があるんではないかと思いましたし、この物語がそういう視点で書かれている、その見方に対する違和感があるんではないか、と思いました。

そして、

 

と、ここまで書いていたら、道重さんがこの道重伝説について発言されて、TKさんもそれに対する記事をあげられていて、

 

 

  いろいろ調べていてみつけた記事として

道重さゆみについてそろそろ語りだすときだ

 

 

 

 


モーニング娘。 『Help me!!』 (Dance Shot Ver.)